SEPコーティングとは

PEEK, PI, PTFE, PFAを用いた高機能皮膜を印刷する工法です

PEEK

ポリ エーテル エーテル ケトン

高温での連続使用もできる射出成型可能樹脂

PEEK樹脂は、射出成型可能な樹脂であり、切削などでもさまざまな部品が作られています。融点は334℃、プラスチックでありながら250℃の高温で連続使用ができ、スーパーエンプラとも呼ばれています。また、耐薬品性、耐摩耗性、絶縁性にも優れ、最近では、金属製品の代替えとしても使用されております。自動車部品や、電気・電子分野、医療分野、航空宇宙分野にも採用されており、㈱ミゾグチではこのPEEK樹脂を弊社の表面処理技術を用い、部品の形状に合わせ、最適な工法を選択し、基材の欲しい部位に20μm前後で印刷、または1コートでPEEK樹脂を20~40μmの膜厚でコーティング致します。PEEK樹脂×フッ素樹脂配合により、PEEK樹脂の本来の物性に加え、撥水性を持たせることも可能です。

処理例1

PEEK樹脂を
枠:2.0mm×1.7mm、0.15mm線幅で塗布
対応可能サイズ:600×600×600(mm)
納期:1週間~2週間

ポリイミドは、熱硬化樹脂の中で最も耐熱性に優れたプラチックです。また、優れた機械的性質や化学薬品に対する耐性を有しています。さまざまな産業分野で材料として用いられ、用途としては、フィルム、耐熱塗料、コーティング剤、保護膜、電気絶縁材料全般などに使用されています。

PI

ポリイミド

最上級の耐熱性を持つ熱硬化プラスチック

PTFE, PFA

ポリ テトラ フルオロ エチレンパー フルオロ アルコキシアルカン

優れた耐薬品性と耐熱性、非粘着性の樹脂

酸、アルカリ、各種溶剤などに対する耐薬品性に非常に優れ、耐熱性を必要とする装置部品の部材にも利用できます。(限界温度・使用時間により、塗膜性能が一時的に変化することがあります。)また、摩耗係数が低く、非粘着性(離型性)を有する材料のため、就寝潤滑性の付与、初期なじみ、鳴き音防止、物理的・化学的性能向上などに有効です。

PTFE

SEP Coating印刷工法のメリット

塗装処理より安価で提供が可能

印刷工法は高価な材料でも使用量が少なく済む為、コストを低くできます。

塗装より繊細なマスキングが可能

印刷工法は高価な材料でも使用量が少なく済む為、コストを低くできます。

塗装では必要なマスキング作業が不要

非常にシビアな膜厚コントロールが可能

印刷はマスク厚・材料粘度でコーティングの厚みが調整できます。

PEEK, PI, PTFE, PFA

形状を問わない「塗装」も可能

吹き付け塗装のため、素材形状を問いません。コーティングでは、PEEK×フッ素樹脂の配合が可能です。

PEEKコーティング例

部品内面にPEEK樹脂を塗布(約φ50mm)